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欧州研修体験記

ハンドルネーム
当サイトでは管理者のため"BOSS"です

所属
(社)日本放射線技師会及び滋賀県放射線技師会
Senior R.T.

関連
平成16・17年度滋賀県放射線技師会彦根支部長
平成13年度 第10回滋賀県医療従事者海外研修団員

趣味
パソコン関連(ハード・ソフト共に苦手)
アウトドア関連(キャンプ・野外料理等)
映像関連(写真・ホームビデオ撮影)
アルコール関連(宴会大好き)


ひとつ先行くポイント活用 Gポイント検定

欧州研修体験記

 海外研修員応募要項が手元にきたのは8月上旬のことだったと記憶します。当初「アメリカ方面だったらよかったのに」などと思っていましたが諸事情の変化によりヨーロッパでよかったと感じたのは、みなさんの想像どおりです。こんな時期に海外研修なんてと思いましたが、テロ警戒体制を理由に延期はありませんでした。
 海外研修先は欧州3カ国(イギリス・ドイツ・フランス)で、最初に訪問国はイギリスで「医療は国が国民に行うサービス」とされ投薬にて若干の負担こそ発生するもののどんな大きな手術など受けても医療費の個人負担は存在しない。また医療スタッフとの高い信頼関係が確立されていてカルテなどもベッドサイドに置き開示することによって本人やその関係者などが情報を得た上で信頼が生まれ自立へと導き短い在院日数に反映しているように思います。それとヨーロッパ全体で言えることで、歴史のある病棟や建造物をとても大切に使用しています。外観は修復のみで内部を改装することにより最新医療にも対応している。ただ弊害として増築による段差や施設が広い理由からか回診用撮影装置(ポータブル)があちこちに存在したが過去の遺産を大切にし、次の世代に伝えることの誇りとゴミ・環境問題への配慮を感じました。またドイツの病院ではISOなど規格への挑戦や取得や業務・運営の最適化・正当性を自己評価し地域に理解を求めている。日本でも規格をISO取得した検診業務施設もあることからエコロジーへの関心も高まる今後の重要な課題ともいえる。
 ドイツ介護保険制度に関しては医師中心主義だったので体制的には日本が優れて感じました。
 放射線業務関連でミュンヘン大学付属病院は、モニター診断・電子所見(カルテ)に関してはすでに実現されていて読影医師は1人4台与えられたモニターを駆使し読影所見を音声入力そして後に文字入力されるシステムだった。マルチスライスCTの膨大なデータをフィルム整理や手書きのレポート作成など行うことなくスマートにこなされていた。また画像配信等に当たるプリントにはA3サイズほどの熱感紙を使用しシャーカステンなしでも診断できる画像が提供されていた。それによりドイツで2002年4月から包括的診療報酬が導入される際に十分耐える検査コストを実現するシステムとなっている。
 そしてフランスのパリでの研修は、一般的な病院では行われず例外的なアメリカンホスピタル(アメリカ資本によるフランスの制度と異なる病院)のみとなった。参考にはならないまでも検査・医療機器は更新され一通り揃っているようだった。そこで現状を知ることができず残念でしたが病院博物館に行きフランスでの病院の歴史を知ることになった。その限りではフランスの一般病院が現在の形になるのに時間が掛かりすぎ制度的にも日本と同程度と考えられました。
 ところで普段なら日本人が多く訪れる場所や行き帰りの飛行機は、結構空いていたので割得感があったが、日本人観光客の減少により普段以上にスリへの警戒をしなければいけないことは、移動時や観光地に訪れる際にストレスとなった。そのためルーブル・オルセイなどは、素晴らしい美術館でしたが、ゆっくり眺められせんでした。
また高層ビルに登ったり美術館に入る時、病院に入る際などのボディーチェックでテロへの警戒を目の当たりにしました。実際に飛行機への搭乗時や出国に際してテロへの危機感は多少なりと私自身の中にも存在しましたが、パリで他のアジア系の人々が多く見かけられたことを考えると大衆心理に左右されやすい日本人や私が「ただの臆病者」にさえ思えました。
 そして海外研修を終えて関空に着いた際にそれまで感じ続けてきたストレスから解放された。今回の研修の最終目的に学び得たものを持ち帰る意味も込めて「無事帰ること」と私自身で決めていましたので達成感で心が満たされました。
 最後になりましたが海外研修を通じて知り合えたり、参加にあたりお世話になりましたみなさま本当にありがとうございました。
(当原稿は平成13年度第10回滋賀県医療従事者海外研修団報告書および滋賀県放射線技師会会誌[No.44]での記載内容です。)


ロンドン:タワーブリッジ

ロゼッタ・ストーン

セント・トーマス病院(救急)

セント・チャールズ病院

ドイツ:ハイデルベルグ

ドイツ博物館

ミュンヘン大学病院:読影室

ミュンヘン大学病院:CT室

ミュンヘン大学病院:配信画像

パリ:アメリカンホスピタル

パリ:エッフェル塔

ノートルダム寺院

ルーブル美術館

凱旋門とシャンゼリゼ通り

モンマルトルの丘


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